消費カロリーは、アプリによって出し方が違う

同じ人が同じ日に過ごしても、アプリを変えると「今日の消費カロリー」が数百 kcal 違うことがあります。

どれかが壊れているわけではありません。アプリによって、消費カロリーの出し方が違うからです。どう違うのかを、短くまとめます。

消費カロリーは、「だいたい」でしか出せない

体が 1 日に使ったエネルギーを、ふだんの生活の中で直接測る方法はありません。だから、どのアプリも式で推定しています。

基礎代謝 日常生活 運動 基礎代謝: 身長・体重・年齢などの式 日常生活: 基礎代謝 ×(係数 − 1) 運動: した日に、した分だけ 人による違いがいちばん大きいのは「日常生活」

難しいのは真ん中の「日常生活」です。座り仕事の人と立ち仕事の人では、運動をしなくても使う量が大きく違います。多くのアプリは、ここを基礎代謝に係数を掛けて出しています。

どの式で出しても、人によって 12〜13% ほどの差が出ることが分かっています。1 日 1,900 kcal の人なら、上下 230 kcal ほどです。

いくつかの積み木の上に、ぼんやりした幅がかかっている

よく見る係数「1.2」は、かなり低め

ネットでよく見る係数の表では、いちばん動かない人が 1.2 です。

この 1.2 の元になった測定は、1 日のほとんどをベッドの上で過ごす人のものでした。座り仕事の人に当てると、消費を 15〜20% ほど少なく見積もります。

厚生労働省がまとめた日本人の実測では、生活の大部分を座って過ごす人でも 1.50 でした。

座って働き、立ち上がり、鞄を持って歩く。運動ではない、ふだんの動き

出し方は、大きく 2 通り

アプリの出し方は、大きく 2 つに分かれます。

A. 記録から答え合わせするタイプ 食べた量と、実際の体重の変化から → 「あなたの消費は実はこのくらい」 その人に合っていく。数週間かかる B. 先に目安を決めるタイプ(Bosott) 食べた量と、消費の目安から → 「このままなら 1 か月後はこのくらい」 初日から見通しが出る。目安がずれると、ずれる

A は、何週間か記録してから「あなたの本当の消費はこれくらいでした」と答え合わせをします。

B は、最初に消費の目安を決めて、「このまま続けたら体重はこうなりそう」と見通しを出します。

どちらが合うかは、記録のしかたで決まる

食べたものをもれなく記録できて、体重も毎日量れる人には、A が合います。 記録が正確なほど、その人に合った数字になるからです。正直に言うと、そういう人には Bosott より向いているかもしれません。

でも、体重を毎日量るのって、かなり面倒ではないでしょうか。わたしは、この作業がとても苦手です。朝起きて、服を脱いで、体重計に乗って、数字を書き写す。それを毎日続けられる人は、そう多くないと思います。

体重計と、チェックで埋まったカレンダーの前を、少し疲れた顔で通り過ぎる人

ただ、A は記録にもれがあると、食べた分を「消費が少ない」と読み違えます。

Bosott は、ゆるく話すだけで続けたい人のためのアプリなので、B を選びました。係数は、日本人の実測をもとに 1.50 から 2.20 までのつまみで選べます。画面には「初期の目安」と書き、何をどう足したかを全部見せています。

これから、記録がそろった人には「記録から見ると、係数はこのくらいかもしれません」と提案だけをする仕組みを入れる予定です。B から始めて、A の良さも取り入れる形です。